マッチングアプリ

主婦がTinderで出会った独身男性とデートした話

はじめまして!アヤコと申します。35歳子なし主婦、旦那とはほぼセックスレスという状態。誰にも女性として見てもらえない、構ってもらえないという寂しさのあまり手を出したマッチングアプリで、独身と偽ってかわいい年下の独身男性とデートしたお話をしようと思います!

今回私が出会ったのは、俳優の田中圭に似た感じのゆるふわ男子、圭くん(仮名)です。

  • 4つ年下の31歳
  • プロフィール写真ではぽってり唇が魅力的なまあまあイケメン
  • 独身一人暮らし
  • 連絡は結構マメ
  • 会話の内容から察するにちょっと風変わりな人

Tinderにはイケメンが多い!? 

 私が今回使用したのはTinderというマッチングアプリで、スワイプすると出てくる写真やプロフィールを見て、気に入った人にはLikeというハートを送り、双方がLikeすればめでたくマッチング。マッチングをしてからやっと相手とやりとりをすることができるというものです。

私はまだTinderを始めたばかりだったのですが、これがなかなかイケメンや高収入男子揃い。おそらく奇跡の一枚や経歴詐称もあるでしょうけれど。圭くんも写真ではまあまあのイケメンでした。

独身か既婚か全然聞いてこないけど・・・

やりとりの内容は結構メルヘンというか、マッチングアプリには掃いて捨てるほどいるヤリモク男性とは違って全然下ネタを言ってこない圭くん。好きな食べ物や動物の話、あとは昔ワインバーで働いていたらしくワインの話がメインでした。

ヤリモク男性の相手に疲れていた私にはなんだかそれが心地よく、アプリ上で会話が弾んだので私からLINEをしようと誘いました。

マッチングアプリなんかやってるのは独身女性だけだと思っているのか、全然結婚しているかどうかを聞いてこない圭くん。彼女は超欲しい、と言うもののあまり色気のある話をしない。

もしかしたらLINEで私の送った写真(美肌加工済み)がお気に召さなくて、こいつとは友達でいいやと思われているのでは?というかこっちは既婚だし、ちょっと寂しさが紛れればそれで良いのだけど。なんて色々考えつつやりとりを続けて一週間ほど。その間既婚と言うことは一切伝えませんでした。

そんなこんなでとりあえず会ってみることに

たまたま旦那が飲み会でいない金曜日に、誰かと話がしたくて圭くんをご飯に誘ってみると、意外にも「わーい、行こう」と快諾。圭くんの仕事終わりを待って、彼の職場近くの地下鉄の駅で待ち合わせをすることに。圭くんがおいしいワインの飲める店を知っているので、はしご酒をしようという計画でした。

待ち合わせの時間に、地下鉄の駅の端っこで待つ私。圭くんは10分ほど遅れて私の目の前に現れました。グレーのスーツにワイン色のネクタイ。Tinderで見た写真より大人っぽい感じではあるものの、お目目クリクリでちょっとぽっちゃりしたかわいらしい男の子でした。

圭くん「・・・行く?」
アヤコ「うん。お店知らないから連れてって」

二人で並んで歩きながら、会話をしようと思うものの圭くんはかなり無口。LINEではよく話すのに。あまり会話も弾まないまま地下鉄の階段を上がると、あいにくの雨でした。

圭くん「傘・・・持ってない」
アヤコ「・・・私も」

圭くんにつられて私も何故か無口に。とりあえずコンビニでビニール傘を一本買い、出会ったばかりの二人が相合傘で夜の街に繰り出しました。

オシャレなワインバーから・・・

バーカウンターとワイン

最初に圭くんが私を連れて行ったのはオシャレなワインバー。とりあえずカウンターに座り、ワインと少しのおつまみを頼みました。圭くんはあまり私を見ず、笑顔も全く見せません。

緊張してるのか、それとも私が写真よりブスでがっかりしたのか?もしかしたら今日で音信不通になるかも、などと思いながらワインを飲む私。

圭くんはぼんやりと虚空を見ながらグラスに口をつけています。なんだか沈黙が怖くて、私は自分の仕事や趣味の話などをべらべらと話しました。

圭くん「・・・出る?」
アヤコ「うん」

二人のグラスが空いたところで、お会計。金額はびっくりするほど高かったけれど圭くんが払ってくれました。こんなブスに申し訳ない・・・と私はすっかり自信をなくしていたものの、もうどうせ明日から連絡来ないんだろうし今日は楽しもう!と意識を切り替えることにしました。

外に出るとまだ雨は止んでおらず、相合傘のまま次の店に移動。イタリアンのお店で軽くビールを飲み、さりげなく私は既婚者と不倫することについてどう思うか聞きました。

アヤコ「友達の不倫相手に会ったんだけど、結構いい人で・・・」
圭くん「不倫してる時点でそれはいい人じゃない!」

今日一番の、はっきりしたセリフでした。ますます私も既婚者って言い出しづらい空気。いやでもまだ不倫してる訳じゃないし、ここは黙っておこう。そう思いました。

少しだけ距離が縮まった

二軒目のイタリアンで少しほろ酔い気分になり、次はどこに行こうかとまた降り止む様子のない雨の街へ。

ちょっと試してみたくなって私は圭くんの傘を持っていない方の腕を取り、思い切って腕を組んでみました。その腕は特に振り払われることもなくそのままで、傍から見れば身を寄せ合う仲の良いカップルのように、初対面の私たちは夜の街をうろうろと歩きました。

三軒目は少し雑多な感じの中華料理屋で、私と圭くんは腕を組んで歩いたせいか少しだけ打ち解けた様子で話をしました。好きな小説の話や、お互いの子供の頃の話、仕事で圭くんが私の住む町へ来た話。

お酒が進むにつれて気持ちがほぐれ、圭くんも少しずつ口数が増えていき、私は圭くんとの会話を充分に楽しむことができました。

アヤコ「もう帰らなくちゃ」
圭くん「・・・地下鉄まで送る」

予想していたより会話が弾み、かなり遅い時間になったのでそろそろお開きに。店を出るともう雨は止んでいました。どちらからともなく手を繋ぎ、地下鉄の駅へと歩きました。もう少し一緒にお酒を飲みたいけれどもう旦那が帰ってくる時間だし、と私は少し寂しい気持ちを抱えて歩きました。

もう二度と会えないかもしれない圭くんの指は細く、強く握ると握り返してくるその力強さに胸がぎゅっとしました。

やっぱり既婚者だって言った方がいいのかな。言わない方がいいのかな。迷っているうちに地下鉄の駅に着きました。

アヤコ「じゃあね、今日は楽しかった」
圭くん「・・・次は、いつ会う?」
アヤコ「え?わかんない」
圭くん「もっと一緒にいたかったな」

地下鉄の駅に設置されたコインロッカーの陰で、そんな会話をしました。まさか圭くんからそのような話をされるとは思っておらず、私はかなり動揺しました。

アヤコ「じゃあ、行くね」

ぐっと腕を引き寄せ、私は圭くんの唇にちょんと触れるだけのキスをしてから改札に向かいました。圭くんの厚めの唇は見た目より弾力があって、それでいてひどく冷たかったことをよく覚えています。

好きになるかもしれない人に嘘はダメ

悲し気な女性

結果的に私は圭くんのことを少し好きになりそうで、でも既婚者だと言っていない手前それ以上進みたいということも出来ず、その後何度か圭くんに会いましたが罪悪感からすぐに会わなくなりました。

このデート中も心苦しい気持ちでいっぱいでしたし、真剣に彼女を探していた圭くんに悪かったな、と今は思います。

マッチングアプリには不倫相手を探している人もいれば、真剣に婚活をしている人もいます。

やはり既婚者は自分が既婚であるということを最初に言わなければいけませんね。相手のことを好きになるかもしれないのなら、なおさら正直でいなければ相手を傷つけることになると実感しました。